アブダビコンバット世界王者との出会い。Las Vegas-1 

当初、Las Vegas に行く予定はなかった。アメリカに来る１ヶ月前に京都大学柔道部に寝技の歴史を振り返るドキュメンタリー映画で高専柔道を取材したいと、Las Vegasからアブダビコンバット無差別級世界チャンピオンのRobert Drysdaleが来てくれた。

アブダビコンバットとは寝技世界一を決める大会である。僕は大学生の時に、柔道の補強練習でグラップリングの練習をしていたので腕試しでルールも分からないまま予選に出場した。九州大会で優勝し、日本１次予選を勝ち抜き、日本最終予選の８名まで残ったが、残念ながら試合に敗れ世界大会には出場出来なかった。もし勝ち抜いて日本代表になっていたらLas Vegasで世界大会があった。その時の世界大会で無差別級の世界チャンピオンに輝いたのがRobert Drysdaleだ。

まさか京都大学の道場でアブダビコンバットの世界チャンピオンと会うとは思いも寄らなかった。

Robertから、僕は高専柔道の指導者という事で成り立ちなどの取材を受けて、来月アメリカに行くことを伝えたら、家に泊めてあげるからLas Vegas の道場に来ないかと話をもらった。行くと即答し、Las Vegasに行くことが決まったのだった。